アメリカのアパートの選び方(カンザス)

日本のアパートとアメリカのアパートの違いはいろいろあります。アパートの下見などにいった際に見るポイントをいくつかあげておきます。

一つは、特に中西部は地震国ではないのでアパートの造りが日本みたいに耐震構造にはなっていないことです。よくお皿やカラフルな瓶などがお宅訪問をすると飾りつけられていて、揺れがきたら落ちるのですが、ないので気にせずインテリアにこだわれます。アパートの造りもプレハブみたいな造りのところが多く、しっかりとした造りにはあまりなっていません。もちろんコンクリート造りでしっかりしたところも中にはあります。

アメリカは断熱が進んでいます。いや、日本がとても遅れていると言った方がいいでしょう。部屋の中が日本のように暑かったり寒かったりすることはほとんどありません。また、冬の間、凍結の恐れがあるため暖房はつけっぱなしにしなくてはいけません。家を不在にすることが多い家は60Fに設定し、帰ってきたら70Fなどに上げれば大丈夫。暖炉がある家やアパートも多数あり、薪をくべたりガスで自動に火がついたりするものがあります。

Savoy Luxury Apartmentの暖炉付きの部屋

お風呂は日本人にとって割と重要なポイントでしょう。でもアメリカ人はお風呂に入りません。水着で入るHot tubは好きですが、日本人の考えるお風呂とは全く違います。従って2LDK(2bed 2bath)のお部屋でも主寝室にはシャワーのみ、客室や第二寝室に浅めのバスタブが置かれている場合が多くあります。これは、例えば赤ちゃんをお風呂にいれたり、ペットをお風呂に入れたり、あくまでもバスタブは二次的に使用されているためです。よって、深いバスタブを置いているアパートなどを見るのは極稀といってよいでしょう。

これはガーデンタブ。広め浅めですが、これにあたればいい方。

お風呂の次にシャワーです。シャワーは基本可動式ではなく、上から降ってくる固定式のものです。シャワーヘッドを動かせる便利さをなぜかアメリカ人には分かってもらえません。足下を重点的に洗いたいときなど、とても便利なのですが・・。一応Homedepotなどでシャワーヘッドを購入して付け替えることも可能です。アパートの管理事務所に問い合わせてみましょう。なお、ほとんどのシャワーブースはガラス張りのためトイレに行きたい家族は他のトイレにいく必要があります。

The Manor Home of Prairie Traceの主寝室にあるシャワーブース。

トイレといえば、トイレがシャワーやお風呂と分かれているアパートは今まで見たことが有りません。基本的にはユニットバスルームとして一緒になっています。そのかわり2つ目のバスルームがトイレとシンクのみだったりする場合はあります。そして難点なのがトイレットペーパーの位置。日本だとちょうどいい高さと場所に設置されているものですが、アメリカでは極端に下だったり、極端に後ろだったりして、トイレットペーパーがとりずらいことが多々あります。そういうことは大事ではないのか、なんなのか私にもわかりません。

台所のコンロについてですが、アパートの場合ガスコンロは少なく、フラットなつくりのものと、電気コイルを使用したものがほとんどになります。電気コイルは掃除がとても大変です。なるべくフラットなものを選びましょう。英語ではStove Topといいます。

Corbin Crossingのアップグレードされたキッチン。

すべては生活文化の違い、価値観の違いです。アメリカ人が日本にいって、きっと反対のことを思うでしょう。なれればお風呂がなくても大丈夫なものです。というのも部屋が暖かいからです。その最初のカルチャーショックを覚えておいてください。そうすれば、後に日本に来る人たちに対して暖かい気持ちになれるからです。

では。

Ai in KC